2011年07月25日
紀伊国 竈山神社
神武天皇の長兄彦五瀬命を祀る竈山神社
竈山神社 (かまやまじんじゃ)
〔鎮座地〕 和歌山県和歌山市和田438
〔社格〕 旧官幣大社 紀伊国名草郡の式内社・竈山神社
〔御祭神〕 彦五瀬命 (ひこいつせのみこと) (第一代神武天皇の兄君)
〔御由緒〕 旧官幣大社(現、別表神社)。 『神武即位前紀』によれば、神武天皇の長兄五瀬命が、東征に際し、胆駒山を越えて、中つ国に入ろうとして孔舎衛(くさえ)の坂で長髄彦の軍と会戦した。 このとき流矢にあたり、進路をかえて茅渟(ちぬ)の山城の水門から紀伊国竃山に至ってついに薨じた。 そこで竈山に葬った、というのである。 従って祭神を彦五瀬命(ひこいつせのみこと)としている。 字南和田の西に釜山という岩山があり、この丘の形状が釜に似ている。 この山に五瀬命の竈山墓があり、その南麓に神社が鎮座する。 延喜の制、小社に列し、『紀伊国神名帳』に従四位上とみえる。 例祭十月一三日。 『諸陵式』に「竈山墓、彦五瀬命、在紀伊国名草郡、北域東西一町、南北二町、守戸三烟」とある。
-『神社辞典』から-
神門 拝殿
拝殿・弊殿・本殿 弊殿
境内神社
青葉神社 合祀社 結社 子安社
神武天皇皇兄 彦五瀬命 竃山墓
寛政六年(1794)の冬、本居宣長は竈山神社に詣で
をたけびの かみよのみこゑ おもほへて
あらしはげしき かまやまのまつ
と詠まれました。 竈山の岩根に鎮まります御神霊は、この日本の基礎であると共に、永久に世界の安定と発展とをお守り下さることでせう。
和歌山市和田 竈山神社社務所
-竈山神社パンフレットから-