2011年06月08日

第70番 本山寺


四国八十八カ所 第70番札所 本山寺




七宝山 持宝院  本山寺 (もとやまじ)

〔所在地〕 香川県三豊市豊中町本山甲1445

〔宗派〕 高野山真言宗

〔開基〕 弘法大師

〔本尊〕 馬頭観世音菩薩

〔真言〕 おん あみりと どはんば うん ぱった そわか

〔略縁起〕 大同2年(807)、平城天皇の勅願により、大師が一夜という短期間のうちに本堂を建てて開創した。 また、本山寺のシンボル五重塔は、寺伝によると大同年間(806~810)に建立。 戦国期の兵火はのがれたが、破損はなはだしいため、下の一重のみを残して撤去し、いまの五重塔は明治43年に再建された。 本尊は、大師一刀三礼の作と伝わる馬頭観世音菩薩。 馬頭観世音菩薩を本尊とするのは、四国霊場中ここだけ。
-『四国八十八カ所』から-



           国宝の本堂                          大師堂










本山寺本堂 (国宝)
 寺伝によると、弘法大師の一夜建立といわれているが、現在の本堂は、一二九一年(正応四年鎌倉時代末)に佐々木氏信の寄進を得て、一三〇〇年(正安二年鎌倉時代末)心導上人の代に建て替えられたものである。
 古文書などは、一八五四年(嘉永七年江戸時代末)の火災にあって現存しないが、本堂の棟札や礎石の墨書などからみても、鎌倉末期に建立されたものであることは明らかである。 大正十三年特別保護建造物に指定され、昭和二十七年鎌倉建築として復元工事を行い昭和三十年国宝に指定された。
  昭和五十九年三月    香川県
-境内案内板から-



仁王門 (国指定重要文化財)


仁王門 (国指定重要文化財)
  室町時代中期建立の三間一戸八脚門。切妻造、本瓦葺。主柱、前後の控柱ともに円柱とする。
  建築様式は和様を基調とするが、柱の下部に礎盤を設ける点など細部に禅宗様を取り入れている。




〔左〕 五重塔
  (三豊市指定有形文化財)
 古塔が明治43年(1910)まで存在していたが取り壊され、大正2年(1913)に現在の位置に再建された。
〔右〕 十王堂



         本山に 誰か植えける 花なれや
                        春こそ手折れ 手向けにぞなる




この記事へのトラックバックURL

http://manyuuki.mediacat-blog.jp/t67468