2011年06月10日
第71番 弥谷寺
四国八十八カ所 第71番札所 弥谷寺
剣五山 千手院 弥谷寺 (いやだにじ)
〔所在地〕 香川県三豊市三野町大見乙70
〔宗派〕 真言宗善通寺派
〔開基〕 行基菩薩
〔本尊〕 千手観世音菩薩
〔真言〕 おん ばざら たらま きりく
〔略縁起〕 弥谷寺は、死霊が帰る「仏の山」として昔から信仰が篤い。 天平の昔、聖武天皇の勅願により行基が開創。 弥谷山の山頂から、中国、四国地方の8国が眺望できたことから、蓮華山八国寺と名づけられた。 大師は7歳のとき、この山で修行している。 のちに唐から帰った大師が、当山で真言密教の修法を行うと、空から5柄の銅剣が降ってきたという。 そこで山号を剣五山に変え、周辺に谷が多いことから、寺号も弥谷寺に改め、四国霊場に定めた。
-『四国八十八カ所』から-
本堂 大師堂
磨崖仏
県指定史跡 磨崖佛 昭和四十三年六月指定 弥谷寺
三尊像は南面する約十二米の岸壁に陽刻されて居り、中央の阿弥陀如来は約一米、左右の観音、勢至両菩薩共に約九十糎、全体によく整って温和な表情をたたえている。 この像の左右岩肌には南無阿弥陀佛と陰刻された、六字の名号九行あり、これに関連して上方本堂付近の岸壁には無数の納骨穴が彫られている。 この納骨穴に対する回向の為、下方の阿弥陀三尊及び六字の名号が刻まれたものと思われる。
従ってこれらは平安から鎌倉にかけてのものではないかと言われて居り、或いは大師の作かともいわれている。
-境内案内板から-
境内から眺める讃岐の山河
悪人と 行き連れなんも 弥谷寺
只かりそめも 良き友ぞよき
この記事へのトラックバックURL
http://manyuuki.mediacat-blog.jp/t67546