2012年06月03日

第25番 播州清水寺


西国三十三ヶ所 第25番札所 播州清水寺




御嶽山 (みたけさん)   清水寺 (きよみずでら)     通称  播州清水寺

〔所在地〕 (播磨國) 兵庫県加東市平木1194

〔宗派〕 天台宗

〔開基〕 法道仙人

〔創建〕 推古天皇35年 (627)

〔御本尊〕 十一面千手観世音菩薩 (大講堂)

〔御真言〕 おん ばさら だるま きりく そわか

〔略縁起〕 播州清水寺の開基は伝説の彼方にあるインドからの渡来僧法道仙人と伝えられる。 法道仙人は釈迦が説法をした霊鷲山で悟りを開き、紫雲に乗って、仏教の伝来と同様に、唐から百済を経由して日本に渡来したという。 そして播磨の山中を住処として鎮護国家豊作を祈願したといわれる。 播磨にある第26番札所一乗寺と番外札所花山院も法道仙人を開基としている。
 一方、『今昔物語集』では、近江にある崇福寺の地蔵聖と呼ばれた蔵明が夢のお告げに従い、御嶽山に来て寺を建立したとの説もある。
 推古天皇35年(627)、天皇勅願により根本中堂が建立され、法道仙人が刻んだ一刀三礼の十一面観音像を安置した。 その後、神亀2年(725)に聖武天皇の勅命で行基菩薩が大講堂を建立し、千手観音を本尊として祀った。
 御嶽山は水の乏しい地であったが、法道仙人が水神に祈願するとたちまち清らかな水が湧き出したといい、寺号の清水寺はこの霊験に由来する。 今も境内には、おがげの井戸(滾浄水)があり、井戸に顔を写すと3年寿命が延びるという言い伝えがある。


             大講堂                          根本中堂












        薬師堂           おがげの井戸(滾浄水)           地蔵堂






    御本尊   十一面千手観音坐像
 西国三十三ヶ所霊場の札所は、本堂にあたる根本中堂ではなく、大講堂が札所となっている。
 大講堂にはかつて丈六の巨像が安置されていたというが残念ながら焼失し、現在は古様にならって大正時代に作られた像となっている。
 十一面千手観音坐像を中尊として、左脇侍に昆沙門天像、右脇侍に地蔵菩薩像が祀られている。





                     納経帳

 〔御墨書〕  「奉拝」 
         「大講堂」
         「清水寺」

 〔御朱印〕  「西國二十五番」
   蓮華宝珠の中に千手観音の種子 「キリク」
         「播磨國清水寺」





千手観音の種子 「キリク」




          あはれみや  普き門の  品々に
                          なにをかなみの  ここに清水




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