2010年09月08日

武蔵国一宮 氷川女體神社(1)


武蔵国一宮 氷川女體神社




武蔵国一宮 氷川女體神社

〔鎮座地〕  埼玉県さいたま市緑区宮本2-17-1  (旧浦和市)

〔社格〕    旧郷社  

〔御祭神〕  奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)  

〔配祀〕    大己貴命(おおなむちのみこと)・三穗津姫命(みほつひめのみこと)

〔御由緒〕  三室 氷川女體神社   さいたま市緑区宮本鎮座
 当社は崇神天皇の御代に、出雲杵築の大社を勧請した古社で、武蔵国一宮として見沼のほとりに鎮座している。 主祭神は奇稲田姫命で、大己貴命と三穂津姫命を配祀している。 当社の御手洗瀬である見沼を囲み大宮氷川神社(男体社)大宮中川の中山神社(簸王子社)とともに、三社深い関係にあり、「三室」を伝えてきた。 古代、女神を祀ることや、社殿が東方に向いているなど、その創立の由緒を偲ばせている。 中世以来、武門の崇敬を集めており、これらにゆかりある宝物も多い。 徳川家康からは社領五十石を寄進され、また、徳川家綱によって現存する社殿も建てられた。 古来からの御船遊神事は、見沼干拓後、磐船祭として行なわれ、その遺跡が現存している。 また、暖地性植物が繁茂する社叢は、天然記念物であり、ふるさとの森にも指定されている。
-境内案内板から-




 社叢は常緑広葉樹が繁茂し、下草は暖地性植物の群
 生地として、県の「ふるさとの森」に指定されている。

 石段を上り、「武蔵國一宮 氷川女體神社」の扁額が
 掛かった赤い鳥居をくぐる。





鬱蒼とした樹木が生い茂る広い境内。

御社殿は 三間社流造り。

寛文6年(1666)に、徳川家綱(四代将軍)の命により再興されたもの。

市指定の有形文化財となっている。



 社殿の裏の杜の中、

 四祠の末社が並ぶ。

 他に二祠を確認する。

 社名・祭神の案内はなく、詳細は分らなかった。




本殿は板玉垣に囲まれ、剥げ落ちた朱塗りのお姿は古さを感じる。

銅板葺屋根には四本の堅魚木。左側に内削ぎの千木、
右の千木は朽ち果て、その姿は痛々しい。

『神社名鑑』によると、本殿は権現造りであるという。
石の間は確認できなかった。



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