2010年10月31日
第17番 井戸寺
四国八十八カ所 第17番札所 井戸寺
瑠璃山 真福院 井戸寺 (いどじ)
〔所在地〕 徳島県国府町井戸北屋敷80-1
〔宗派〕 真言宗善通寺派
〔本尊〕 七仏薬師如来
〔開基〕 天武天皇勅願
〔真言〕 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
〔略縁起〕 天武天皇の勅願により開かれ、もとは瑠璃山妙照寺といった。 弘仁6年(815)、大師は本尊の七仏薬師如来を拝むために当地を訪れた。 その際、濁り水に難渋している村人を見た大師は、自らの杖で一夜のうちに井戸を掘り、清らかな水を湧き出でさせたという。 現在の寺号はこれに由来。 寺はのちに細川頼之の戦乱で焼失。 現存のものは、慶長年間に再興された。 また、大師自ら刻んだとされる十一面観世音菩薩は、国の重要文化財。
-『四国八十八カ所』から-
本堂 大師堂
井 戸 寺 縁 起
当山は四十代天武天皇御勅願白鳳二年(西暦六七三年)の御開基なり、元瑠璃山妙照寺と号し、弘仁六年(西暦八一五年)春弘法大師四十二才の御時、四国八十八ヶ所霊場御開創の砌、しばらく御留錫あって一刀三礼にて御丈尺余の土面観世音菩薩(一木一体の御作、旧国宝)を御彫刻なされ、当地方濁水なるをあわれみ給ひ、大師みづから錫杖にて一夜のうちに井戸を掘り清水湧出すおもかげを写し石に御影を彫刻した御尊像あり日を限って誓願すれば直に御利益多く世に日限大師として名高し、当山御詠歌に「おもかげをうつしてみれば井戸の水むすべばむねのあかやおちなむ」とその後寺号を井戸寺附近を井戸村と名付けられたり当山御本尊七佛薬師如来七躯は全国唯一にして七難即滅七福即生開運厄除難病平癒の霊験あらたかにして護摩堂不動明王は除災交通安全の守護あらたかなり 当山大門は蜂須賀重善大谷別邸の門を寄贈されて有名なり-『境内案内板』から-
おもかげを うつして見れば 井戸の水
むすべば胸の あかや落ちなん
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