2011年03月15日
第45番 岩屋寺
四国八十八カ所 第45番札所 岩屋寺
海岸山 (かいがんざん) 岩屋寺 (いわやじ)
〔所在地〕 愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
〔宗派〕 真言宗豊山派
〔本尊〕 不動明王
〔開基〕 弘法大師
〔真言〕 のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うん たらた かんまん
〔略縁起〕 弘仁6年(815年)、弘法大師が霊地をさがしてこの地に入山したところ、法華仙人と呼ばれる女性に出会う。 大師に深く帰依した仙人は、山を大師に献上して往生を遂げた。 大師は、木像と石像の2体の不動明王を刻み、木造は本堂に安置し、石像は奥の院の岩窟に秘仏として封じ込め、この山全体を本尊としたという。 本堂右側の山は金剛界峰、左の鐘楼門に面する山は胎蔵界峰と名づけられ、国の名勝に指定されている。
-『四国八十八カ所』から-
本堂 岩屋
岩屋 国指定名勝 (昭和19年11月7日指定)
仁淀川の上流、直瀬側とその付近の苦汁久谷に渡って広がる名勝岩屋は、四国八十八ヶ所45番札所、海岸山岩屋寺(弘仁6年(815)弘法大師42歳の時の開基と伝えられる)を中心とする地域である。 ここには金剛界峰、胎蔵界峰と呼ばれる100mほどの二大奇峰を含む無数の礫岩峰がそびえ、特異な景観を示している。 第三紀礫岩層からなるこれらの礫岩峰にはイワヒバ、セッコク、フウラン等が群生し、谷あいにはスギ、トチの巨木老木がおい茂り、地質学・植物学的にも貴重な資料となっている。 岩屋山の山頂は旧遍路道から岩屋寺に登りつめた峰近くにある。 そこからの眺めは素晴らしく、晴れた日には、郡内一円の高峰が一望できる。久万高原町教育委員会 久万高原町
-境内案内板から-
大師堂
岩屋寺大師堂 国指定重要文化財 (平成19年6月18日指定)
岩屋寺は四国霊場四十五番の札所として知られている。 大師堂は、本県出身で大蔵省臨時議員建築局技手であった河口庄一が設計監督し、現場監督は冨永常吉、児島嘉太郎、大工は窪田文治郎、冨永榮三郎、高野亀吉、彫刻は林琴次、高石源次郎らで、大正9(1920)年に建築された。 大師堂は宝形造で銅板葺である。構成は伝統的な寺院建築を基調としているが、向拝柱にはエンタシスを付け、柱頭部にバラと組紐飾り状の装飾を施すなど細部意匠に西洋建築の手法を取り入れながらまとめられており、我が国の近代建築意匠上、高い価値が認められる。久万高原町教育委員会 久万高原町
-境内案内板から-
山門 参道の石仏 穴禅定
大聖の 祈る力の げに岩屋
石の中にも 極楽ぞある
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