2011年05月12日

第64番 前神寺


四国八十八カ所 第64番札所 前神寺




石鈇山 金色院 前神寺 (まえがみじ)

〔所在地〕 愛媛県西条市洲之内甲1426

〔宗派〕 真言宗石鈇派

〔本尊〕 阿弥陀如来

〔開基〕 役行者小角

〔真言〕 おん あみりた ていぜい からうん

〔略縁起〕 山岳宗教の聖地、石鎚山の麓にあり、開創は修験道の祖・役行者小角。 のちに桓武天皇が勅使を送って、病気回復を当山に祈願した。 無事平癒したので、その霊験をたたえ、七堂伽藍を建立し前神寺と寺号を決めた。 石鎚山は大師の思い出の修行地。 大師は、当山に逗留し、四国霊場と定めた。 江戸期は西条藩主、松平家の祈願所なるなど、寺運は隆盛を極める。 昭和22年には、真言宗石鈇派の総本山として独立した。
-『四国八十八カ所』から-



              本堂                           大師堂












石鈇大権現


石鈇山縁起之事
  當山は、天武天皇五年神変大菩薩の開山でありまして、石鈇大権現を感見得仏され、石鈇山中に鎮護国家、仏道修行の道場を開山されました。
  延暦年間、桓武天皇の叡信篤く国司に命じ伊予橘の里(現 石鎚神社の所)に七堂伽藍を建立し金色院前神寺と命ぜられ、以来勅願寺として文徳、高倉、後鳥羽等各天皇は仏像経典を奉納、又堂塔を建立せられました。  当地、西条藩も祈願寺として境内に東照宮(現西条神社)を祀る等帰依篤く寺紋であります三つ葉葵を許されました。
  石鈇開山以来、石鈇山頂上、常往奥前神寺、里前神寺、入峰修行参道をはじめ七里四方の寺領を有し、石鈇山の根本道場として全国より参詣の信徒の中心として尊信せられました。
  然るに明治初年、所謂「廃仏毀釈」の暴論により當山の境内地、建物、参道、寺領等総てを没収しその跡に石鎚神社を設立しました。
  時の住職大律上人は、石鈇開山以来石鈇信仰の中心であります石鈇大権現を奉じて現在地に移り石鈇山根本道場として古来よりの修験道の法灯を伝えました。
  前神寺は、真言宗石鈇派の総本山として、石鈇修験道の根本道場として、また四国六十四番霊場として数々の法灯を伝え現在に至っています。
     総本山 前神寺
-境内案内板から-



        薬師堂                お滝不動              金毘羅堂




           前は神  後は仏  極楽の
                         よろずの罪を  くだくいしづち




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