2011年05月30日
第65番 三角寺
四国八十八カ所 第65番札所 三角寺
由霊山 慈尊院 三角寺 (さんかくじ)
〔所在地〕 愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
〔宗派〕 高野山真言宗
〔本尊〕 十一面観世音菩薩
〔開基〕 行基菩薩
〔真言〕 おん まか きゃろにきゃ そわか
〔略縁起〕 天平年間(729~749)、聖武天皇の勒願による行基の開創と伝わる。 弘仁6年(815)、大師が境内に三角形の護摩壇を築き、国家の安泰と衆生の福祉を祈願して、21日間の降伏護摩の秘法を行った。 このときの遺跡がいまの境内に残る三角の池である。 寺号もこれに由来している。 天正年間(1573~1592)には兵火によって堂宇を焼失。 現在の本堂の建造物は、嘉永2年(1849)に再建されたものである。
-『四国八十八カ所』から-
本堂 大師堂
三角の池・大辨天
當處ハ髙祖大師四國八十八ヶ所開創ノ砌三角ノ護摩壇ヲ築キ護摩ノ秘法ヲ修セラレシ遺跡也
-境内石碑から-
三角の池
周囲10数メートル、池のなかに三角形の島があり、現在は弁財天が祀られている。弘仁6年(815)、大師は不動明王像を彫られ、三角の護摩壇を築いて21日間、国家の安泰と万民の福祉を祈念して「降伏護摩の秘法」を修法されたという。 降伏護摩秘法は大法であり、四国霊場中、唯一ここ三角寺だけに伝えられているという。
この三角形の護摩壇の跡が、「三角の池」だといわれ、寺号は、護摩壇の三角形に由来する。
〔左〕 山門
釣り鐘が架かる鐘楼仁王門
〔右〕 小林一茶の句碑
これでこそ 登りかひあり 山桜釣り鐘が架かる鐘楼仁王門
〔右〕 小林一茶の句碑
一茶
おそろしや 三つの角にも 入るならば
心をまろく 慈悲を念ぜよ
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