2011年06月17日

第73番 出釈迦寺


四国八十八カ所 第73番札所 出釈迦寺




我拝師山 求聞持院 出釈迦寺 (しゅっしゃかじ)

〔所在地〕 香川県善通寺市吉原町1091

〔宗派〕 真言宗御室派

〔開基〕 弘法大師

〔本尊〕 釈迦如来

〔真言〕 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

〔略縁起〕 我拝師山(標高481m)山麓の寺。 大師は幼少のころ、八葉蓮華の中にすわって諸仏と語らう夢をよく見たという。 7歳のとき、この山の断崖の上から「仏門に入って衆生を救おうという私の願いが成就するならば、釈迦如来よ、どうぞお姿をおあらわしください」と唱えて、谷底目がけて身を投げた。 すると、天女が天くだりし、幼い大師を抱き止めたという。 のちに大師は、この感激新たにして一堂を建立し、四国霊場と定めた。
-『四国八十八カ所』から-



              本堂                           大師堂












求聞持大師像
求聞持大師の由来
 当山は弘法大師七歳の捨身誓願の霊場であるとともに大師は四国八十八ケ所御開創の砌り再度当地に巡錫、虚空蔵求聞持の法を修行されました。 故に当山院号を求聞持院と号します。 この求聞持の法とは虚空蔵菩薩の御真言を一百萬遍お唱えする法でそのご修行のお姿が当山求聞持大師です。
-出釈迦寺案内板から-




捨身ケ嶽遙拝所




奥の院 捨身ヶ嶽禅定 (しゃしんがだけぜんじょう)
 弘法大師(幼名 真魚)七才の時救世の大誓願を立て、五岳の随一たる当山に登り三世の諸仏十方の薩埵に念じ「我、仏法に入りて一切の衆生を済度せんと欲す。 吾願成就するものならば釈迦牟尼世尊影現して證明与え給へ成就せざるものならば一命を捨てて此身を諸仏に供養し奉る」と唱え断崖絶壁の頂より白雲も迷う谷底に身を躍らし飛び給いし紫雲の湧き起せらる中に大光明を放って釈迦牟尼仏百宝の蓮華に座しご出現せられ羽衣を身に纏うた天女天降り大師を抱き止め「一生成仏」と、宣り給ふ。 この神秘不可思議なる仏陀の霊光に感謝し霊験を永久に記念し、世の人々に仏縁を結ばしめんが為に捨身ケ嶽に寺を建立し、ご本尊釈迦牟尼仏を安置せられ捨身誓願の霊場として多くの善男善女の信仰の中心となっている霊山です。
                      捨身ヶ嶽出釈迦寺
-出釈迦寺案内板から-



           迷ひぬる 六道衆生 救わんと
                           尊き山に 出づる釈迦寺


  

Posted by 閑人 at 12:09Comments(0)TrackBack(0)四国八十八ヶ所